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【坐りびと・旬粥】@天台宗 福昌寺

以前からお寺で何かするということに興味があったので座禅会に参加してきました。
お寺で何かするというのは寺ヨガとか仏像を彫るとか写経をするとか座禅をするとか食事をするとかそういうことです。
最近は「もっと気軽にお寺に来てもらいたい、お寺は初詣とお葬式のためだけではない」と考える住職さんや僧侶の方が多いようで、様々な活動をされています。

続き
JR南部線 稲田堤駅から徒歩10分ほどの福昌寺。
副住職の飯沼さんは若い僧侶でした。
お寺を身近にしたくて、季節感を伝えたくて、
この活動をしているとお話していました。
このようにお粥を振舞ったりしたくて、
飲食店で働いたり、調理師免許を取ったりされたそうです。
「したい」という思いがにじみ出ていました。いい意味で。
好感の持てる若いお坊さんでした。
なんだかひでちを見ているようでした。

23分ほど、坐ってきました。
天台宗では座禅の事を「止観(しかん)」と言うそうです。
私の理解では立ち止まって俯瞰するという事のようです。
今回は座布団を用いて、かつ、半跏趺坐(はんかふざ)片足をのせるという初心者向きの座禅でした。

まず、身体を整えるために少しストレッチのように身体を伸ばし、
足を組み(座禅と言っても初心者ばかりなのであぐらでもOKと言われました)、手を組み(一休さんが考えると気のように、左手の指に右手の指を重ね、親指は胸の方にして両手で円を作るようにして胸に置き、すっと収まりのいい位置まで下げます)、
心を整えるために呼吸を合わせました。
腹式呼吸で口を1cmくらい開いて息を吐き、
鼻から息を吸い、ゆっくり口から吐きます。
それを繰り返す毎に1,2,と心(頭)で数えます。

半眼(目を開けているでも無く、閉じているでも無く、文字通り半分開いている状態。)をし、手に意識を持ってそのままキープ。

半眼が難しかったです。意識して半目にする事って、まずないですし。
気持ちのよい時間でした。
叩くの(名前を失念)もしてもらいました。
ずっと同じ姿勢でいるので、しびれやコリを抜くという意味合いがあるそうです。叩いて頂くのも気持ちよかったです。

座禅のあとは3分説法があり、
そのあと土用の丑の日にちなんで、鰻もどきのお粥をいただきました。

お粥には新生姜が入っていてさっぱりと、
鰻もどきは山芋やごぼう等の野菜を鰻の身に、
海苔を皮に見たてて(多分)揚げて蒲焼き風に仕立てあり
香ばしくおいしかったです。
食事の終わりにたくわんとお茶でお椀を拭うことも作法として教えて頂きました。

次回は8月末の日曜日 トウモロコシのお粥(十八番)だそうです。
宗教という意味では信者になるつもりはありませんが、
もともとお寺や仏像は建築物や作品として好きですし、
心と体を整えたりしにまた参加するかもしれません。

http://www.machitera.net/kanagawa-fukushoji/149/