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竹中直人の会 第8回公演[隠れる女]in本多劇場;下北沢

出演:竹中直人/岸田今日子/小泉今日子/矢沢幸治/岩松 了

一言でいって・・・難解 ?!

アメリカ映画とフランス映画どっちが好きですか?
私はアメリカ映画派です。それは単にイメージとしての。
私は自分が単純なので「起承転結」が誰の目にも明らかな(ベタな)ストーリーが好きです。
なので、舞台演劇で初心者の私にとっては、少し難解でした。

続き
じゃあ、なんで1人ででも観に行ったかというと、
主演の3人とも好きな人々だから。
竹中さんも何かのインタビューでおっしゃっていたけど、「好きな俳優だから観たい」。

「東京日和」(主演:中山美穂・竹中直人)でも感じたけど、
壊れてゆく人・壊れている人をみつめるというのはとても不安になる。

そして、「壊れる・壊れている」ということはとても伝染しやすいと思う。
見はじめてしまうと目が離せなくて,その引力から逃れられなくなっている。
そんな怖さ。

臆病な私は、怖いもの見たさよりも、
観た後の不安な気持ちをもてあますことのほうが勝ってしまう・・ような気がする。
だから、できるだけ心が揺さぶられるようなもの(不安になったり・悲しくなったり・いらだったり)してしまいそうなものは避けて通るようにしている。

だからね、そういう怖いもの、日常と非日常のぎりぎりのところで正常と異常のぎりぎりのものを見届ける勇気がある人にはおすすめ。

なんだか、岩松さんと矢沢さんがフツーの人なのかやっぱりちょっとおかしいんだけど、
2人が登場するとちょっとホッとしたり。

竹中さんとキョンキョンの、竹中さんと岸田さんのちょっとコミカルなやり取りがあったり。
だから、重いばかりじゃなくて箸休めがちゃんとあって。会話がかみ合ってないこととか聞いてると思ってたら独り言だったりとか意外とフツーのことがフツーに描かれていたり。

隠れる女がなぜ隠れているのか,本当の本当に隠れなきゃいけないのか, それすらも明らかにしてくれなかった。あの人たちは求め合っているのか・・・それもなぞのまま。 その余韻が作戦なのかな・・・。

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