今冬の大雪、「38豪雪」以来の命名検討 気象庁
日本海側を中心とした大雪被害を受けて、気象庁は「豪雪」の命名の検討に入った。気象庁は顕著な災害を起こした自然現象に名前をつけているが、同庁が「豪雪」を命名すれば63年の「昭和38年豪雪」以来、43年ぶりとなる。
総務省消防庁のまとめ(3日現在)では、雪によるこの冬の死者は18道県で118人にのぼる。 (1)「38豪雪」の231人 (2)80年〜81年冬の通称「56豪雪」の152人 (3)83年〜84年冬の通称「59豪雪」の131人に次ぐ死者・不明者数となっている。
気象庁が災害に命名するのは、「大規模な災害における経験や貴重な教訓を後世代に伝承する」ため。地震と豪雨には基準があるが、豪雪にはなく、過去に命名されたのは「38豪雪」しかない。
今回、気象庁が命名の検討に入ったのは、被害が広い範囲に及んでいる▽除雪中の高齢者らの被害が目立ち、過去の雪害と被災状況が異なる▽全国の20地点で観測史上最高の積雪記録を観測している――ことなどを重視した。
(02/05 20:42) asahi.comより |
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