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■ 当時のオドメーター ■

特別編


 当時のオドメーター 13194km
2003.11.06(Thu)
「MATRIX REVOLUTIONS」 hiro_dirの視点
 
まずはストーリーのおさらい
 「MATRIX」ミスターアンダーソンは、日常の生活に何か違和感を感じている。それもそのはず、青い空、みどりの公園、行き交う人々、それらは全て架空の世界、コンピュータが人間の脳に直接働きかけて見せていたMATRIX(仮想現実)。現実世界の人間はカプセルの中で培養され、コンピュータの電源となるべく人間電池となっていたのだ。そして現実の世界は重い鉛色の空に覆われている。そのことに気付いたミスターアンダーソンは、救世主となり人類を救うべく削除プログラムエージェントスミスを倒す。
戦えミスターアンダーソン、人類の未来は君に任せたぞ !!
 「MATRIX RELOADED」MATRIXにおいて驚異的なパワーを見せるミスターアンダーソン。MATRIXにおいて予言者という名のプログラムに合うミスターアンダーソン。MATRIXにおいて設計者という名のプログラムに合うミスターアンダーソン。暴走を始めたエージェントスミス。いつの間にやら現実世界でもパワーを発揮しだしたミスターアンダーソン。
起きろミスターアンダーソン、人類最後の砦ザイオンにセンティネル軍が迫っているぞ !!
 「MATRIX REVOLUTIONS」何とか目覚めたミスターアンダーソンは、ザイオンを守るべくトリニティーと共に現実世界にあるメインコンピュータへと向かう。その途中トリニティーは命を落とす。メインコンピュータと対峙するミスターアンダーソン。
 メインコンピュータは問う「何が望みか」と。
「平和だ。
 暴走を始めたエージェントスミスは、やがてメインコンピュータであるお前をも蝕むぞ。
 止められるのは俺だけだ」
「わかった。お前が勝てばザイオン侵攻はストップしよう」
戦うミスターアンダーソン。
勝ったぞミスターアンダーソン。
メインコンピュータからの攻撃中止命令を受けザイオンから引き揚げていくセンティネル軍。
「戦争は終わった !!」ザイオンに響き渡る人々の歓喜の叫び。
そしてザイオンを遠く離れたメインコンピュータの上でミスターアンダーソンはそっと息を引き取るのであった。

 簡単に言えばこんなお話しのマトリックスシリーズであるが、別にいいのだ。あの謎ってどうなの?この謎ってどうなったの?そんなことはいいのだ。
別にネオがマトリックス世界だけじゃなく現実世界でもパワーを発揮してもいいのよ。
だってSFだモン。格好良ければいいジャン。

 じゃぁ何で見終わったあと「お前ら本気か?風呂敷広げすぎだと思わなかったのかぁ?ホントに満足したのか?」という感想を持ったのか。
シリーズ全体を通しての主人公達の目的って人類の解放じゃなかったのか?
少なくとも三作通して観た感じでは、人類は決して解放されてないぞ。だってザイオン侵攻が停まっただけだもん。
コンピュータとの共存か?それって相変わらず人間電池が必要って事ジャン。
「解放を望む者は解放する」そんな感じのことをラストでコンピュータ側は言っていたようだが、結局何の解決にもなっていないような気がするのは俺だけか。
青い空は? 青い海は?
解放されたとしても、コンピュータと共存共栄できたとしても、結局は鉛色の空の下で不味そうにペースト喰ってんのかお前ら?

もちろん、マトリックスシリーズが映画史そして映像史に素晴らしい足跡を残したことは否定しない。むしろ賞賛したい。
しかし、主人公達に本当の青い空を最後に見せてやりたかった気がするのだよ、私は。


駄文失礼しました。
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