1997年頃の会話 |
弟「 | 兄ちゃん、こんな話を考えたんだ。 この世界は実はコンピューターが作った世界で、そこから人類を救うヒーローの話なんだ」 |
兄「 | いいねぇ、続けて」 |
弟「 | それでねオチはこれから考えるんだけど、とにかくこんなシーンを撮りたいんだ。 敵の撃つ弾を避けるときにカメラがその周りをぐるっと回ってさ・・・」 |
兄「 | カッコいいねぇ」 |
弟「 | そうだ、予言者が主人公を導くってのはどうだろう?」 |
兄「 | いいよ、それっぽいよ」 |
弟「 | それと、この前観たカンフー映画のアクションを取り込もうよ」 |
兄「 | よしっ !! その企画、どこかに売り込んでみよう」 |
こうして、兄弟の作ったイメージ先行ストーリー後付けの映画は1999年に公開され、その斬新な映像手法も相まって世界中で大ヒットをした。 そして続編の製作が決定された。 |
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2000年頃の会話 |
弟「 | 兄ちゃん、今度はなんか派手なカーチェイスをやってみたいよね」 |
兄「 | うん、予算はタップリあるぞ」 |
弟「 | じゃぁ、高速道路を逆走したりしたいな。 それと敵として気取ったフランス人を出そうよ」 |
兄「 | ほう、そいつはどんなヤツなんだ?」 |
弟「 | え〜と・・・、それはいいよ、後で考えよう」 |
兄「 | そ、そうだな・・・」 |
弟「 | アッ、いいこと考えた !! フナムシみたいにスミスがウジャウジャと増殖するってのはどうかな?」 |
兄「 | ほぉ〜、おもしろいねぇ」 |
弟「 | そいでもって、今度は人間世界にも潜り込んで来たりしてみようかなぁ」 |
兄「 | エッ? スミスってプログラムなんじゃ・・・」 |
弟「 | いいよ、別に。 だって、その方がおもしろいジャン。」 |
兄「 | まっ、それもそうだな」 |
弟「 | それから、エイリアン2で出てたパワーローダーみたいなので戦うシーンを、僕も撮ってみたいなぁ」 |
兄「 | ウンウン、いいんじゃないか」 |
弟「 | で、最後の対決はオートモの漫画みたいに空を飛んで戦うんだ」 |
兄「 | ほぉ〜、おもしろいねぇ」 |
弟「 | なんだか、1.5本分のボリュームになっちゃたネ。 いっそのこと前編後編で2本作っちゃおうか」 |
兄「 | 大丈夫か・・・? だって1.5本分なんだろ」 |
弟「 | 大丈夫だよ、あとなんか考えておくからサ。 そうだ、訳知り顔に喋る奴を出すよ。 そうだなぁ・・・、設計者って事にしよ」 |
兄「 | フ〜ン、まっ、いいか」 |
こうして、兄弟の作ったイメージ先行ストーリー後付けの続編2本は2003年に立て続けに公開されたが、残念ながら期待したほどの興業収入と評価は得られなかった。 |
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2003年暮れ頃の会話 |
弟「 | 兄ちゃん、兄ちゃん。 SUZUKIがTOKYOでとってもカッコいいバイクを発表したんだけど、こいつが変形してロボットになるってのはどうだろう?」 |
兄「 | 弟よ、まぁ落ち着いて考えていこう・・・・・」 |