【能登半島地震】能登地方で震度7
1日午後4時10分ごろ、石川県志賀町で震度7の地震があった。震源は石川県輪島市の東北東30㌔付近で、深さはごく浅い。地震の規模はマグニチュード(M)7.6と推定される。北海道から九州にかけての広い範囲で揺れを観測した。気象庁は石川県能登地方に大津波警報を発表。石川県の輪島港では1.2㍍以上の津波を観測した。同県では大規模な火災が発生、家屋倒壊も複数の自治体で起きた。新潟、富山、福井の各県でけが人が出た。
津波警報や津波注意報は日本海側で発表された。その後も能登で断続的に地震が続いた。気象庁は「令和6年能登半島地震」と命名した。震度7は2018年の北海道地震以来。大津波警報が発表されたのは11年3月の東日本大震災以来。気象庁は記者会見で「揺れの強かった地域では今後1週間程度、特に今後2、3日は最大震度7程度の地震に注意を」と呼びかけた。
各地の自治体や消防によると、石川県輪島市で大規模な火災が発生し、消火活動に当たっている。石川県能登町と羽咋市では複数の家屋が倒壊した。福井県ではあわら市や越前町、新潟県では糸魚川市や五泉市でけが人が出た。石川県内では約3万2500戸で停電した。
防衛省統合幕僚監部によると、石川県輪島市の航空自衛隊輪島分屯基地に、住民ら約千人が避難している。自衛隊が毛布や水、食料を配布して対応している。
気象庁によると、富山、新潟両県でも津波が観測された。原子力規制庁によると、新潟、石川、福井の各県にある原子力施設に異常は確認されていない。
JR東日本によると、東北、上越、北陸の各新幹線は一時、全線で運転を見合わせた。
首相官邸は官邸危機管理センターに官邸対策室を設置。国土交通省は災害対策本部の開設を決めた。
(01/01 19:13) 北國新聞より |