フラリとナイトショーで「武士の家計簿」を(正直言って森田芳光監督はあまり好きな方ではないのだが、今作に限って言えば原作に興味が惹かれたので)観てきた。
主人公が「数字が合わないのが我慢ならない」とか言ってる割に、なんとも計算が合わない時の苛立たしさと言うか、あるいは曲がるんだか停まるんだか真っ直ぐ行くんだかハッキリしないペーパードライバーの後を走っている時のようなもどかしさと言うか、とにかくリズムがまったく合わない映画であった。 如何にして膨大な借金を返済していくのかと思ったら、家財道具売ってあとは倹約。 ぢゃぁ如何に倹約しているのかを描くのかと思ったら、知らぬ間に返済し終わってる。 主人公にしても情があるんだか無いんだか。 息子はそんな親に感謝してるんだかしてないんだか。 息子の嫁は嫁で無駄にモデル顔で無意味に目立つし。 記録マニアとしては大いに興味をそそられる設定だっただけに残念・・・。
そんなわけで、60点ってことにしておく。