10日深夜に皆既月食 日本全国で観察可能
月が地球の影にすっぽりと入る皆既月食が、10日夜に起きる。天候が良ければ日本全国で観測が可能で、平成12年7月以来の好条件。国立天文台は「絶好の機会なので、ぜひ観察してほしい」としている。
月食は太陽と地球、月が一直線に並ぶときに起きる現象。10日は午後9時45分から南東の方角にある円い月が欠け始め、午後11時5分から同58分まで完全に影に入る。その後は徐々に戻り、11日午前1時18分に月食が終わる。
近年、皆既月食は約半年ごとに起きているが、今回は月の欠け始めから終わりまでの経過をすべて観察できる好条件がそろう。
月は皆既月食中でも見えなくなることはなく、赤銅色に輝く。ただ、地球の大気中にあるちりの量によって、明るいオレンジ色から黒っぽい色まで見え方は異なるため、国立天文台はどんな色に見えたかの観察結果をホームページで募集する。
(12/08 16:03) MSN産経ニュースより |