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2010F1第19戦 アブダビGP決勝

【F1】フェテルが逆転で史上最年少王者に アブダビGP決勝

 F1世界選手権シリーズ今季最終第19戦・アブダビGPは14日、アラブ首長国連邦アブダビのヤス・マリーナ・サーキット(1周5.554キロ)で24台が出走して55周の決勝を行い、セバスチャン・フェテル(ドイツ=レッドブル・ルノー)が初のドライバー王座を獲得した。フェテルは23歳と134日で、2008年にルイス・ハミルトン(英国=マクラーレン・メルセデス)が記録した23歳300日を抜いて史上最年少王者となった。

 ポールポジションから出たフェテルは、序盤から後続を引き離すと、ほぼ完璧なレース運びを見せ、1時間39分36秒837(平均時速183.923キロ)で2戦連続今季5勝目、通算10勝目を挙げた。2位にハミルトン、3位にジェンソン・バトン(英国=マクラーレン・メルセデス)が続いた。

 ランキング首位だったフェルナンド・アロンソ(スペイン=フェラーリ)は7位、ランク2位だったマーク・ウェバー(豪州=レッドブル・ルノー)は8位に終わった。

この結果、ドライバーズ・ポイントを256点としたフェテルが、252点のアロンソ、242点のウェバーを抜き、ランク3位から逆転で王座を獲得した。

 小林可夢偉(BMWザウバー・フェラーリ)は14位で4戦連続入賞はならず。ドライバーズ・ポイント32点のランク12位でシーズンを終えた。山本左近(HRTコスワース)は出場していない。

 来季は3月11〜13日のバーレーンGPでシーズンが開幕する。

 ■セバスチャン・フェテル 2001年に欧州ジュニアカート王者となり、03年に四輪に転向。05年に欧州F3新人王、06年に同シリーズでランク2位。07年に第7戦・米国GPでBMWからF1デビュー。初戦で8位に入賞した。同年第11戦からトロロッソ・フェラーリでシリーズ参戦。08年イタリアGPで、雨の中、初優勝。09年にはレッドブル・ルノーで4勝を挙げてランク2位となった。通算10勝、ポールポジション10回。1987年7月3日、ドイツ生まれ。

(11/15 00:14) MSN産経ニュースより

【F1】フェテル、「やるべきことに集中」して得た史上最年少王座

 トップでチェッカーフラッグを受けると、フェテルはコックピット内で拳を突き上げた。無線でチームスタッフがドイツ語で「ヘア・マイスター(ミスター・チャンピオン)」と声をかけると、涙声で「ありがとう、信じられない」と感謝の言葉を繰り返した。

 ランキングで首位のアロンソから15点差の3位と、圧倒的な不利で決着の日を迎えた。予選でポールポジションをとったとはいえ、アロンソが4位に入れば王座に手は届かない。それでも自分のできることに集中した。

 好スタートでトップを守る。直後、クラッシュでセーフティーカー(SC)先導になったが、あせることはなかった。再スタートでしっかりリードを守ると、その後もノーミスで走りきった。アロンソがピット戦略のミスで、前に入ったビタリー・ペトロフ(ロシア=ルノー)を抜けないままペースを上げられなかったことも、史上最年少王者誕生を後押しした。

 「実は終盤、状況が分かっていなかったんだ」と振り返るフェテル。チームのクリスチャン・ホーナー代表は「今季、彼は不運にも見舞われてきたが、決して目標を見失わなかった」と新王者をたたえた。

マシンはどのチームより速かったが信頼性に欠け、トラブルで優勝を逃すこともあった。ドライバー2人を公平に争わせるというチームの方針の下、同僚のウェバーとトップを争って接触、リタイアに終わったことも。ポイントでウェバーにリードを許していたシーズン終盤には「ウェバーに王座を取らせるため、サポート役に回るべき」という“世論”もあった。

 それでも「誰が何を言っても、自分のやるべきことに集中した」とフェテル。荒かったドライビングは、シーズンが進むにつれて確実さを増すなど大きく成長。そうして、一番大事な場面で今季初めて、ランキング首位に立ってみせた。

 フェテルが子供のころからのあこがれだったミヒャエル・シューマッハー(ドイツ=メルセデス)は、「厳しいシーズンの中ですばらしいことを成し遂げた。立派なチャンピオンだ」と同郷の後輩に敬意を示した。

(11/15 01:36) MSN産経ニュースより

戦前は、優勝はベッテルだけど王者はアロンソと予想していたが・・・。 取りこぼさなければという守りの姿勢ではなく、攻める姿勢だからこそ勝ち得た栄冠。 ついでに言えば、一度もランキングトップに立つことなく最後に大逆転。 いやぁ面白かった♪

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