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■ 我想う。ゆえにブルきたる ■
 

1st Impression -2004年3月某日-
 2003年に大型自動二輪免許を取得して迎える初めての春、初めての試乗会シーズン。 主にYAMAHAの逆車を扱うプレストが大磯で試乗会を行うという。 スクーター乗りである自分が狙うは当然T-MAX。 とは言え、せっかくなのだから時間の許す限りいろいろと乗りたい。 何に乗ろうかと試乗予定車を調べる中で非常に興味を覚えたのがBT1100。 メーカー自らが付けたマスコットネームはブルドッグ
 そのブルドッグを生産するのはYAMAHAのイタリア法人、つまり日本国内で生産・輸出後改めて輸入するいわゆる逆輸入車ではなく、まさに輸入車。 大いにくすぐるポイントであった。

2nd Impression -2004年3月13日(土)-
 で、乗ってみた
 最高に気持ちが良かった。 自然なライディングポジション、そして何よりも「エンジンここに在り」と股下で主張するV型2気筒1100ccがあまりにも新鮮だった。 新鮮すぎて限られた時間だというのに二度も試乗した。 おかげで本来のお目当てであるT-MAXに一回しか乗れなかった。

3rd Impression -2004年6月某日-
 とは言え、日々の生活に追われる身としてはそうそう買える額のものでもなく、大型免許を持ちつつミニスクーターでチョコチョコ走っている自分が気に入ってもいた。 だからまったくと言っていいほどブルドッグの存在を忘れていた。
 でも何故かある日突然、ムクムクとブルドッグへの想いが大きくなった。 何故かは今もって分からない。

4th Impression -2004年8月30日(月)-
 そしてその想いが頂点に達した時、やってしまった。 契約してしまった。 審査されてしまった。 ローンを組んでしまった。 まっ、組んじまったものはしょうがない。 あとは野となれ山となれ。

5th Impression -2004年9月3日(金)-
 もしかしたらショップに搬入されているかも。 ついフラフラと出掛けてみる。 ゥギャ〜〜〜〜〜
「ちょっと跨ってイイですか♪」 「仮組みしただけだからダメ♪」 ゥギャ〜〜〜〜〜
「で、納車日はいつ頃に♪」「来週末ぐらいかな♪」 ゥギャ〜〜〜〜〜

6th Impression -2004年9月4日〜5日-
 久々のバンビなお泊まり会。 久々に会わす顔。
何人かが俺に聞く 「大きいの買わないの?」「BT、買わないの?」
その度に答える 「アハハ、買わないよ(棒読み)」
そして心で答える 「だって、もう買っちゃったモン。 さすがに二台は要らないよ !! ( ̄ー ̄)ニヤリ 」
最後に想う 「フフフ、次に集う時は俺が(排気量は)一番だゼ !! (アレアレは除く)」

7th Impression -2004年9月6日(月)-
 ポストを見ると、グッショリと濡れた配達物が。 見てみるとプレストからの手紙だった。 どうやら土曜に配達されたようだが、その頃はあいにくとバンビなお泊まり会。 そして土日はあいにくの雨。 おかげでグッショリ濡れてしまったらしい。
 内容はと言えば、「このたびはご購入頂き云々」といったプレストからの謝辞の手紙。 こういった手紙が来る事は同じプレスト扱いのR1を手に入れたTETOから聞いてはいたが、いざ自分が手にするとこれがなかなかいい気持ちである。 心憎い演出である。 だからこそ・・・

8th Impression -2004年9月7日(火)-
 用事もないのに店に行くと怒られるしな・・・。 そうだ、まだ頭金を払ってないからそれを理由にブルの様子を見に行こう。 「こんちは」「あっ、今忙しいから2時間後に来て」「へ?」「そうしたら渡せるから」「うへ? 今週末では?」「急いだから」
 こうして、心の準備も出来ぬまま新しい相棒が来たのであった。