普段ほとんど使うことのないプロパティのモディファイ機能(参考#01)だが、改めてどんなことが出来るのか探ってみた結果、方位計を思いついたので作ってみた(なお、方位の参考となるようにいつもの方位計も付けてある)。
いかがだろうか。 では、僭越ながら如何にして思いついたかを・・・。
モディファイには「変更後の値」と「変更前の値」があり、「変更後の値」にはさらに「Move X」「Move Y」「Scale」「Scale X」「Scale Y」そして「Rotate」がある。 「Move」はXがX軸、つまり横方向の移動、Yは同様にY軸で縦方向の移動、残りもそれぞれ読んで字のごとく「大きさ」「大きさ縦方向」「大きさ横方向」そして「回転」となる。 また「変更前の値」には「Pan」「Tilt」などが並ぶ。 「変更後の値」「変更前の値」と訳されているのでわかりにくいが、要するに「変更後の値=どの様に動かすか」「変更前の値=何に基づいて」と理解して、まずはこんな事(参考#02)をやってみた。
こうして、「変更前の値=Panの値に基づいて」「変更後の値=東西南北画像を横に動かす」というのを思いついた。 まずは「北」がセンターに来ているパノラマ画像を用意。 そうすれば、スキンエディタ上でも「北」アイコンをセンターに持ってくるだけで(参考#03)方角合わせは容易なはず。 吐き出してみたところ、フルスクリーン時とデフォルト時で「北」の動き幅が違うのが気に入らないが(参考#04)、1周すれば元の北を指すのでまぁいいでしょう。
さて、次に「東西南」の3つ。 当初はオフセットの値を「北」に対して90度、180度、270度という風に弄ればと思っていたが、結論から言えばどうやらオフセット値はピクセル値のみのようだ。 これではフルスクリーン時とデフォルト時で位置がズレてしまう。 あれこれ思案した結果、「北東南西」と1枚の画像にすること(参考#05)を思いつく。 まぁまぁ思い通りになったと思ったはものの、よくよく見ると「南」が変な事(参考#06)になっている。 どうやら両端を同時に表示することが出来ない仕様らしい。
それならばとさらに熟慮に熟慮を重ね、両端をダブらせること(参考#07)にした。 吐き出してみたところ、おそらく南側で右端から左端、あるいは左端から右端へと乗り変わっているのだろうが、ほぼわからないので(参考#08)まぁ良しとしましょう。 最後はフルスクリーン時の画面両端に中途半端な方角を表示させないように、白で目隠しをしてようやく完成♪ (参考#09 改めて完成品)
以上の試行錯誤が何某かのお役に立てばこれ幸い。 なお、自分はPano2VR 3.0beta3で作業しましたが、Pano2VR 2.xでも問題はないと思います。 以上、僭越ながらPano2VR SkinEditor講座でした。